夏の紫外線ダメージは、ターンオーバー後の秋になってシミ・くすみやカサカサ肌の原因に。

長く、暑かった今年の夏。紫外線もやっと和らいできたとホッとするのは禁物。この酷暑のダメージがリバウンドとして肌にやってくるのです。肌が生まれ変わるサイクルは約1ヵ月。肌の中で生まれたメラニンは、すべての角質層が生まれ変わる約1ヵ月後に肌表面に顕れ、秋口に肌の色の暗さが最大になるのです。

紫外線が肌に当たると、肌の中に活性酸素が生まれて炎症を生じます。この活性酸素や炎症がメラノサイトを刺激してメラニンを大量に増産。急増するメラニンに排出が追いつかなくなって色素沈着が起こります。同時に角質層が生まれ変わる機能にもダメージを与え、暗い層がどんどん重層化して「暗くて厚い角質層」＝「角質肥厚」を引き起こします。

メラニンを含んだ古い角質層が堆積した角質肥厚は、くすみの原因になるだけではありません。シミやカサカサした肌をつくり出すとともに、保湿などのための美容液の浸透を妨げて、肌の内部乾燥を一段と加速させるのです。